三菱PLC/シーケンサ・ラーニング(動画講座)

スターデルタ始動

大きな出力を出すモーターは始動電流も大きくなります。
その為、ブレーカーやマグネット、サーマルなどもサイズが大きくなります。
スペースも取るので出来れば始動電流値を小さく抑えたいものです。
その為始動時になるべく始動電流を抑えるために、(Y)結線して、各相の巻線に電源電圧の1/√3に等しい電圧をかけることにより、始動電流を小さくしています。

スター ⇒ MCM+MCS

デルタ ⇒ MCM+MCD
モーターが回転し加速すれば、デルタ(Δ)結線に切り替えて通常運転に入ります。

モーターを始動してから、規定の回転速度になるまでの時間を始動時間といい、この時間に合わせて、スター(Y)用の電磁接触機を開き、デルタ(Δ)用の電磁接触機に切替ます。この時限設定には、スターデルタタイマー>を使い切り替えます。

スターデルタ始動には3 台の電磁接触器を使用( 図1 の3接触器式)、

2 台の電磁接触器を使用( 図2 の2 接触器式)およびスターからデルタへの切換時に一旦抵抗を挿入( 図3 のクローズドトランジション式) する方式があります。

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なお、スター用(MCS またはMCS1) とデルタ用(MCD) 電磁接触器間は必ず電気的インタロックを設ける必要があります。
3 接触器式は一般的に使用され、モータの停止時には、モータの巻線に電圧が印加されないので、漏れ電流による絶縁劣化を抑制できます。
2 接触器式は、経済的ですがモータの停止中でも巻線に電圧が印加されるので、消火設備など休止時間の長い用途には適しません。
クローズドトランジション式はスターからデルタへの切換時にモータが電源から切り離されないので、突入電流および電圧降下を抑制できます。
じか入れとスターデルタ始動の各電流値の比較を下表に示します。


図1 および図2 による接続の各電磁接触器およびサーマルリレーの選定を示します。

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