0.1kwのモータの通常電流値は、AC200Vでは、KWに4倍した値がおおよそのモータ電流値です。
(モータ特性により電流値は変わりますので、仕様は確認してください)
起動時の突入電流は、モータ電流値の2倍から2.5倍になりますので、約8倍から10倍程度の許容量を持てばいいです。
0.1kwのモータでは、0.4Aですが、ノーフューズブレーカーの最小値は30AF/5AT
(30AF/5AT 30アンペアフレーム/5アンペアトリップ)
からなのでNF30-CS-30AF/5ATを選ぶことになります。
ちなみに2.2Kwのモータの場合は、17.6Aから22Aとなるため30AF/20ATのノーフューズブレーカーNF30-CS-30AF/20ATを選定することになります。
ノーフューズブレーカ選定表
漏電ブレーカ選定表
■使用電流と電線の関係
電線と使用電流の関係は,内線規程(JEAC 8001-2000),1340節,許容電流によると,表のように定められています。
大きいモータに対して、規定より小さいサイズを使うと熱が発生し火災になる事もあります。
また、電流を流す能力が小さくなる為、モータを駆動する力も小さくなりモータ動作も悪くなります。
たとえば、大きなモータを駆動する為に極端に細い電線を結線してもモータは動きません。
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その為、盤内配線でもモータ容量に合ったケーブルで配線します。
600Vビニル絶縁電線(IV)許容電流A
導体の太さ mm2 | がいし引き | 金属管(ビニル管など)3本以下 | |||
導体が銅のもの | |||||
周囲温度 | 30℃ | 30℃ | 40℃ | 50℃ | |
(1.2) | 19 | 13 | 10 | 7 | |
(1.6) | 27 | 19 | 15 | 11 | |
(2) | 35 | 24 | 20 | 14 | |
(2.6) | 48 | 33 | 27 | 19 | |
(3.2) | 62 | 43 | 35 | 25 | |
5.5 | 49 | 34 | 28 | 19 | |
8 | 61 | 42 | 35 | 24 | |
14 | 88 | 61 | 50 | 35 | |
22 | 115 | 80 | 65 | 46 | |
38 | 162 | 113 | 92 | 65 | |
60 | 217 | 152 | 124 | 87 | |
100 | 298 | 208 | 170 | 120 | |
150 | 395 | 276 | 226 | 160 | |
200 | 469 | 328 | 268 | 189 | |
250 | 556 | 389 | 318 | 224 | |
325 | 650 | 455 | 372 | 262 | |
400 | 745 | 521 | 426 | 301 | |
500 | 842 | 589 | 482 | 340 |
コメント
ブレーカーのアンペアフレームの選定方法がよくわかりません。
ご教授いただけましたら,よろしくお願い致します。
上記にも書いてある通りで
【サーマル】
AC200V動力に対して1.0KWあたりサーマルは概算で約4倍
1.0KW×4=4A
1.5KW×4=6A とおおよその値を算出します。
実際の動力のアンペアが書いてあれば、そちらに合わせます。
【ブレーカー】
同様にブレーカーに対しては突入電流を考慮して
AC200V動力に対して1.0KWあたりトリップ電流は概算8倍から10倍とします。
1.0KW×10=10Aトリップ ブレーカーは30AF/10AT
1.5KW×10=15Aトリップ ブレーカーは30AF/15AT
となります。