
モータが壊れたのか?故障したのか?どうしたらその原因を見つけることが出来るのか?
マグネットで駆動しているモータならマグネットのサーマルがトリップしているかどうかで判断ができます。
ショートしていればマグネットが焼けたりやブレーカートリップしたりします。
欠相している場合はまわりませんが、壊れているかどうかの判断はできません。
インバータがつながっている時はインバータ側で異常を検知しモータに対して電源を送らないで、インバータ異常を表示します。
以上だけでは原因の追究はできません、せめてモータに対してどのような状態なのかを判断しなければいけません。
その為簡単なテストをすれば、おおよその原因が発見できます。
ここでは、テスターと絶縁抵抗計でのチェック方法を学びます。
モーター内部配線やコイルが正常か?
まずモーターに行っている配線を他の回路から外します。
TH3側のU3、V3、W3を外します
それからモーター側の相間抵抗と絶縁抵抗を計測してみます。
相間抵抗の計測と判断
相間抵抗は U3-V3-W3 と3端子あるとしたら、U3-V3間、V3-W3間、U3-W3間の抵抗を測ります。
抵抗がゼロなら短絡
抵抗が無限大なら断線
その間の「数Ω~数十Ω」であれば、相間抵抗は異常なし
絶縁抵抗の計測と判断
絶縁抵抗は、U3-モーターボディ間、V3-モーターボディ間、W3-モーターボディ間を計測します。
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絶縁抵抗計のL端子とE端子を接続し測定ボタンを押下すと計測ができます、その値が絶縁抵抗値となります。
U3、V3、W3がL端子側となります。
モーターボディとはアース端子、E端子です。
絶縁抵抗は無限大に近ければ正常
0Ωなら漏電している
レンジについて
技術基準における「対地電圧150V以下ー0.1MΩ以上」とは
当該線路電圧において0.1MΩ以上ということで、線路100vの場合なら絶縁抵抗計の使用電圧レンジは100V以上ということ、
100v超えるレンジ125v、250v、500vの何れかで0.1MΩを満足すれば、より電圧の低い100vは確実に満たします。
絶縁抵抗計とは
絶縁抵抗計(メガー)は、アースと機器や屋内配線間の絶縁抵抗を測る測定器です。
絶縁抵抗とは、電気回路における絶縁性(電気の流れにくさ)の事を言います。
絶縁抵抗の値が大きいほど、電流の漏れが少なく、よく絶縁できていることを意味します。配線工事の不備や経年劣化により、絶縁状態が悪くなると、漏電や感電の恐れがあります。
コメント
絶縁抵抗測定及び相関抵抗測定の意味わかり良かったです。ありがとうございます!