三菱PLC/シーケンサ・ラーニング(動画講座)

制御盤設計の方法/ハード設計 制御盤図(姿図、配置図、部品表)

制御盤設計の内容

1)ハード回路の盤設計

2)ソフト回路の設計

3)タッチパネルの設計

大きく分けると上記の3点になります。

その他の設計としては

・ケーブルスケジュール

・電磁弁(バルブ)スケジュール

・フローチャート

・タイムチャート

・ロジック

と結構なボリュームになりますね。

でも、

いつまでも貴方がサポートできるわけではありません

ドキュメントとして最大限の資料は残しておけるような設計を心がけましょう。

具体的な設計の進め方

1)エンドユーザーと打ち合わせ

何をどのようにしたいかを打ち合わせする

エンドユーザーはやりたいことをざっくりと説明し

後は、貴方にまとめてもらいたいのです。

2)打ち合わせに基づいて制御盤の入出力外部機器をまとめる

3)入出力外部機器に対して必要な用品をピックアップ

ブレーカー、サーキットプロテクター、トランス、マグネット、DC電源

押しボタン、切り替えスイッチ、表示灯、ブザー

タッチパネル、記録計、など

4)必要な用品をピックアップ出来たらシーケンサの入出力点数を数えます。

その点数により

入力カード、出力カードの枚数を決めましょう。

入出力点数からシーケンサを決めましょう。

最低でも

Q00UJCPU 入出力点数256点、デバイス8192点、プログラム容量10kステップ

Q00UCPU 入出力点数1024点、デバイス8192点、プログラム容量10kステップ

このぐらいはありますので、後は用途に応じ出て選定するのが良いと思います。

5)制御盤内の配置を決めます。

それぞれの機器の寸法を調べ配置していきましょう。

もちろんダクトの配置、電線スペースなど考えながら配置しましょう。

 

6)制御盤面の配置を決める。

タイトル名板、押しボタン、切り替えスイッチ、表示灯、などを操作しやすい

場所に配置します。

操作盤面は別途わかりやすい図面を追加しておいたほうが便利です。

7)使用する部品表を作成する。

機器の記号、品番、メーカー、仕様、備考 等に分けて部品表を作成します。

表は詰め過ぎないで、種類毎にスペースを入れたり、追加できるようにスペースをあけたりしておくと部品表としてまとまりがつき、見やすい部品表となります。

8)展開接続図

詳細は ⇒ 制御盤設計の方法/ハード設計 制御盤図(展開接続図とシーケンサ入出力回路)

図面の順番は

a)動力回路

b)電源回路

c)操作回路

d)外部出力回路

*****************
スポンサーリンク *****************

e)シーケンサ配置図

f)シーケンサ入力回路

g)シーケンサ出力回路

h)端子台表

以上のような順番で図面を書いた方が見やすくなります。

制御盤から出力(外へ出ていくもの)

機器は何があるかです。

1番は動くものはあるか?

モーター

電磁弁

コントロール弁

外部出力

計測機器等の取り合い信号

制御盤へ入力(外から入ってくるもの)

リミットスイッチ

光電管

近接スイッチ

フロースイッチ

流量計

温度計

パルス入力

外部入力

計測機器等の取り合い信号

部品の選定

モーター:ブレーカー、マグネット、切り替えスイッチ、押しボタン、表示灯

富士電機の選定表です。

モーターの容量から、ブレーカーとマグネット、サーマル値の型式が分かります

電磁弁:サーキットプロテクター、リレー、切り替えスイッチ、押しボタン、表示灯

コントロール弁:サーキットプロテクター、リレー、切り替えスイッチ、押しボタン、表示灯、

外部出力:リレー、出力ダイレクト

計測機器等の取り合い信号:リレー、出力ダイレクト

リミットスイッチ:リレー、入出力ダイレクト

光電管:リレー、入出力ダイレクト

近接スイッチ:リレー、入出力ダイレクト

フロースイッチ:リレー、フォロートレススイッチ、入出力ダイレクト

流量計:リレー、入出力ダイレクト

温度計:リレー、入出力ダイレクト

パルス入力:リレー、入出力ダイレクト

外部入力:リレー、入出力ダイレクト

計測機器等の取り合い信号:リレー、入出力ダイレクト

その他、電源ランプ、集合表示灯、切り替えスイッチ、押しボタン、非常停止ボタン、ブザー

盤内照明、コンセント、DC電源、トランス、ノイズフィルター、漏電ブレーカー、端子台など

盤内配置と盤面配置

部品の選定をし用品の数が出てきました。

それぞれの寸法を調べて

盤内配置をしてみましょう。

エンドユーザーによって、外線は上部から下部からと指定がありますので

それにしたがって配置しましょう。

外線の引き込みは、余裕をもって端子台に結線されるので、引き込まれたケーブルと端子台の間は余裕をもって設計しましょう。

また、

盤を制作する時に、あまり窮屈だと配線しずらいので、配線ダクト等をうまく使って設計しましょう。

盤面配置をしてみましょう。

操作しやすい場所に配置しましょう。

縦横のピッチは60mm~80mmで配置するといいでしょう。

盤面のサイズにより変えることが大事です。

大きさ無制限なんてのはあまりないので、寸法に応じて配置も変わります。

特に屋外や粉じんの多いところでは、開閉窓扉を付けることが多いので、

制御盤横寸法より小さい取り付け配置となります。

また、ハンドルもあるのでさらに小さくなる可能性もあります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告含む)
関連記事(一部広告含む)


スポンサーリンク